雑穀を使った食品の評価、表彰制度、日本雑穀アワード。10年の歴史を刻む中で、数々の優れた食品が金賞を受賞し、雑穀のおいしさを伝えて、健全な雑穀市場の育成につながっています。
健全な雑穀の普及には、3つの要素が相互に関係しています。
1.生産(産地形成、安定した生産体制と流通体系の確立)
2.味 (原料品質、加工技術、優れた食品・メニューへの展開)
3.健康(栄養・機能性、エビデンス、食品としての安全性担保)
雑穀の普及にとって、雑穀を使ったおいしい食品を多くの方に伝えることは必要です。また、協会には優れた雑穀商品の紹介を求める声が日々入ってきます。そのような中、関係各位から要望を受けて創設された日本雑穀アワード。雑穀の普及にとって、上記の『味』について重要な役割を担っています。
この度、雑穀の専門家による厳正、公正な審査の結果、雑穀を使った極めて優れたデイリー食品として、2020年・秋の金賞受賞商品を発表いたしました。これら優れたデイリー食品によって、多くの方に雑穀のおいしさや魅力が伝わるよう、協会として広くご紹介してまいります。
① もち麦入りぷちっと食パン 株式会社神戸屋
もち麦、大麦を使った市販されている数多いパンの中でも、風味や食感など極めて高い評価を獲得して、連続金賞を受賞。
培われた技術力で、雑穀系食パンの食べ難さを解決
一般的に市販されている雑穀を使った食パンはパサついて食べにくい、と言われていますが、そのマイナス点を長年培われた技術力と、独自のノウハウで解決しています。従来のもち麦入りパンからパッケージを一新し、穀物本来のおいしさをお届けする「美味穀物」シリーズのひとつとしてリニューアルされた、3枚入りのもち麦食パンです。
② 13品目の黒米ご飯弁当 シノブフーズ株式会社
もち麦も加えた黒米ごはんに、彩鮮やかなおかずの組み合わせにより、おいしさと健康を両立させたお弁当として、高い評価を得ました。
黒米ごはんと彩りを楽しめる食べ応えのある『健康弁当』
ミネラルなどの栄養成分が多く、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含んでいる黒米ごはんを使用することで、栄養面はもちろん、見た目にもこだわっています。黒米ごはんの上には、キノコと野沢菜をトッピングし、おかずに南瓜やパプリカを盛り付けて彩りを演出し、3種のチキンで食べ応えのある健康弁当に仕上げています。