キヌアの人気はまだまだ続いていく

貿易統計からみるキヌアの人気

スーパーグレインとして注目され、最近ではスーパーフードとも呼ばれているキヌア。財務省貿易統計から、キヌアの輸入量がここ1~2年で急激に上昇しているのがわかります。

きっかけは、2013年の国際キヌア年です。その年は、国内ではシンポジウムが行われた程度で、注目もそれほどありませんでした。しかし、2014年後半からは、コンビニエンスストアでの継続した商品化外食でのメニュー化が積極的に行われ、メディアにも重ねて取り上げられ、急速に認知度が拡がっていきました。その後、モデルや著名人がブログ等で紹介して、現在の状況に至っています。

(変更分)雑穀の市場性(2016年6月版)

キヌア輸入量推移 財務省貿易統計より作成

 

現在、国内流通のほとんどは、ペルー、ボリビアからの輸入に頼っています。市場の注目を受けて、国内での栽培、商品化は、早くから取り組んでいる長野県や山梨県の他、最近では、北海道や岩手県、徳島県などへも拡がっています。また、先日、福島大玉村の試験栽培で初収穫された話題が地元紙に掲載されていました。

しかし、アンデスの高地で栽培されてきた作物であるため、その気候に合った種子で作られた輸入キヌアの品質に対抗でき、事業として安定するまでには、まだ時間がかかりそうです。

まずは、キヌア栽培を話題性のある観光資源として、また、手をかけた小規模栽培の中で、付加価値のある地域特産品として流通していくことと思います。

アメリカのキヌア輸入量は日本の70倍超

急激に輸入量が増加していることから、税関でも話題となり、当協会も取材を受けて、取り扱い輸入量の半分以上を占めている横浜税関のトピックスでキヌアが紹介されました。

その中には、日本への輸入量の推移に合わせて、世界の輸入量比較データの中で、アメリカなどの欧米の輸入状況についても掲載されています。(以下分析文章引用)

アメリカ合衆国の2014年の数量は、2012年からは約2倍に増え、我が国と比べ ると 70 倍超の輸入がされています。 欧米での人気の背景には、2013 年の国際キヌア年の制定や、ヘルシー志向の高まりとともに、著名人が健康によい食品として紹介したことなどがあげられるようです。

 

2014年の統計で、アメリカは日本の73倍もの輸入量で2万6千トンです。カナダも約23倍フランスは約13倍です。欧米のキヌア商品も日本に比べて、圧倒的に多いようです。

アメリカで流行ったものは、数年あとから日本で流行することがよくあります。そのことからも、アメリカの1/73という数字はまだまだ少なく、もっと輸入されていく可能性を秘めています。

〚次ページ〛 なぜ、キヌア人気は続くのか

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