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国産もち麦「ホワイトファイバー」800トン

日本雑穀協会も賛助会員として参加している《大麦食品推進協議会》。

毎年大麦産地で開催されている総会・現地研修会が、今年は長野県で5月14日(月)~15日(火)に開催されました。
初日は、JA長野県ビル会議室で総会が行われ、その後の懇親会では、大麦普及に関する情報交換で盛り上がりました。

2日目は、長野県の新品種、もち麦「ホワイトファイバー」の現地研修です。長野県は、主に食用に利用される六条大麦の作付面積では、日本一の産地である福井県の10分の1以下ですが、単収は全国平均に比べて30%以上も多く、高い生産性を誇っています。

その長野県の大麦研究の中心となるのが、長野県須坂市にある長野県農業試験場です。

ここで育成された大麦の品種は多く、中でも六条大麦における国内作付面積順位で、第1位ファイバースノウ、第2位シュンライ、第4位ミノリムギを合わせた合計は、全国の85%を占めるまでになっています。

そのような中で、もち麦期待の新品種として育成されたのが「ホワイトファイバー」。その名のとおり、白くて水溶性食物繊維、β‐グルカンが豊富な、六条皮麦もち性大麦です。

試験場内の圃場では、様々な大麦品種を育成しています。
長野県は、六条はだか麦のもち麦が多く栽培されている、瀬戸内海沿岸地域と比べて、一ヶ月くらい収穫時期が遅いようです。

 

その後、移動して、JA松本ハイランド管内のホワイトファイバー圃場を見学させていただきました。

もち性品種とうるち性品種の圃場が近いと花粉による交雑、また、収穫・乾燥・調整時の混入、また、種子生産時のコンタミの可能性があり、長野県では、JA単位でもち麦、うるち麦の選択を行っているそうです。徹底した管理により、高品質のもち性大麦が生産され、優良種子が各産地に届けられていくことになっています。

ホワイトファイバーの収穫量は、平成29年産で600トン、今年、平成30年産は800トンを見込み、来年、平成31年産は、長野県のほか、宮城県、石川県にも広がって、2,000トンを超える生産量が想定されています。

日本各地では、ホワイトファイバー以外にも、農研機構が育成した「ダイシモチ」や「キラリモチ」など、もち麦の国産品種が本格生産に入っています。また、それぞれに特徴をもった新しい品種も続々と誕生中。
これら品種の違いにより、粒の大きさや色合いが異なり、食感や味わいも様々です。また、水溶性食物繊維のβグルカン量も品種により大きく異なり、同じ品種でも産地、産年の違いにより、変動幅が見られます。

輸入されている様々な品種を含めて、これからは「もち麦」としてだけでなく、利用方法の違いにより、どのようなもち麦なのかも、選択肢に加わってくるかもしれません。国内における産地間の競争も活発化しそうです。

 

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