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雑穀オンライン交流 from長野/信州産ソルガム

雑穀産地とのオンライン情報交流開催中

協会会員と雑穀産地がオンラインでつながり、生の情報を共有し、その魅力を伝える活動を行っています。

2020年7月10日(金)開催、from長野/信州産ソルガム ~長野市七二会(なにあい)地区から~
北海道から九州、沖縄まで、全国各地から多くの方にリモート参加いただきました。信州産ソルガム普及促進協会/AKEBONO株式会社 代表の井上 格(いのうえ いたる)様より、ソルガム(たかきび)栽培の様子についてリアルタイムで現地レポートをいただき、様々な質問にお応えくださいました。その様子を一部ご紹介いたします。


   本日つながっている圃場について教えてください。
ここは長野市の七二会地区というところにあるソルガム畑です。立派な由緒正しいお寺のすぐ横に畑があります。この茎が太くて、細長い葉がソルガムです。周りに草が生えていますが、ソルガムは、草より強いです。省力栽培ということもありますが、栽培上の特徴から、こまめに除草する必要はありません。平成25年に長野市で初めて、ここでソルガムの栽培を開始しました。この辺りは、約20a、2反分の畑となります。

   種はいつ頃蒔くのですか?
ゴールデンウイーク明けの5月中旬ごろに種を蒔きます。今は、播種からおおよそ2か月くらい経っていて、背丈は50~60cmほどに育っています。これまで1回草刈りをしていますが、土を耕す機械を使って、この畝間に入れていきます。そうすると雑草もやっつけられます。草の状況にもよりますが、今後の予定としては、1回または2回、草が生えてきたら処理をして、収穫までは特に何もしません。

   栽培方法について教えてください。
ソルガムを栽培するときに大きなポイントになるのが、雑草より強いこと、病気になりにくい品種を選ぶことです。私たちは農薬を一切使いません。契約農家さんにも、完全無農薬での栽培をお願いしています。省力栽培が可能で、完全無農薬で作っていますので、作る人にも、食べる人にもやさしい、安心安全なソルガムです。収穫の目安としては、9月下旬から10月頃となります。収穫時期には 2m前後の背丈になり、穂先に実が付きますので、一斉に穂先だけ刈り取って、収穫をしていきます。昨年は、台風が来て倒れたため、収量はあまり多くありませんでしたが、今年はこちらの2反の畑で800kg程度、収穫できると見込んでいます。

   信州産ソルガム事業はどのような内容ですか。
この圃場は、長野市と信州大学が耕作放棄地対策として、最初にソルガム栽培を始めた場所で説明の看板を立てています。ソルガムは背丈が高いため、茎葉が大量に採れます。まず、ソルガムの茎葉を建材として使い、長野県はキノコが有名ですが、キノコの培地に使用したり、その残渣をエネルギーとして活用することからスタートしました。また、ソルガムの実にはグルテンが入っていないという特徴もあり、グルテンフリーやアレルゲンフリーとして注目されるようになってきました。その流れで、実を活用することの方が可能性が大きいと感じ、茎葉の利用から、次第に軸足が移ってきました。もちろん、茎葉についても着々と事業を進めていますが、今は、ソルガムの実としての活用に力を入れています。
また、ここはいわゆる過疎地域で、耕作放棄地がたくさんあります。ソルガムは手間をかけずに省力で栽培できますので、地域活性化や地域創生というミッションも担っています。水やり不要で、除草の手間も少ない省力栽培、夫婦二人で10aくらいの面積であれば、土づくりから耕作含めて6日間の稼働で、栽培から収穫までできます。

   栽培していく中で、どのような苦労がありますか。
一番、栽培で苦労するのは、鹿とか猪、いわゆる獣害ですね。神出鬼没で、害獣がいないと思っていた場所に、多く出てくることもあります。また、前日は問題なくても、翌朝、収穫をするために畑に行ったところ、ほとんど食べられてしまっているという状態もありました。電気柵も付けていますが、大人の鹿はジャンプして簡単に飛び越えてしまいます。電気柵をかなり高くしないと効果がないので、結構大変ですね。

   商品化にも取り組んでいらっしゃいますね。
ソルガム商品を紹介するときに、アレルゲンフリー、グルテンフリー、さらに身体に良い食べ物というと、何か美味しくないというようなイメージを持たれる方が多いみたいです。大前提として『身体に良くて、食べて当然美味しい』を追求しています。食べて美味しくないと、そもそも普及しないですよね。でも「美味しい」という基準は人それぞれと思いますので、なるべくいろいろな方にお聞きして工夫して作っています。人気の「信州産ソルガム珈琲」は、ソルガムの実を選別、焙煎してから粉状にしてあります。ドリップバッグ型ですので、お湯を注いで手軽に抽出してお楽しみいただけますよ。また、地元の学校給食には、ソルガム粉を使ったドーナツやちょっとした軽食、スイーツに近いようなものも提案しています。先日、雑穀クリエイターの田中雅子先生にもご協力いただいて「ソルガムレシピブック」も作りました。通信販売でソルガム商品を買っていただいた方に、プレゼントさせていただいています。とても素敵なレシピブックです。

信州産ソルガム  Online shop

この度、信州大学認定企業を受賞されて、活動の場を広げられています。
収穫の時期が待ち遠しいですね。

 

 

雑穀オンライン交流 from北海道/十勝キヌア

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